「管理栄養士国家試験は過去問を覚えれば合格できるよ」って甘い言葉をうのみにしていませんか?
あれ、嘘です。
そういう人たちの言葉って
「過去問覚えれば合格できるよ~(普段の授業ちゃんと聞いていたからね)」
「過去問覚えれば合格できるよ~(丸暗記じゃなくて、対応できる力つけていたからね)」
みんな実はこっそりちゃんと勉強しています。そんな言葉たちに惑わされることなく、きっちり点数に結びつけましょう。
過去問暗記では合格できない
まず声を大きくして言いたいのが
「過去問丸暗記では絶対に合格できない」
管理栄養士国家試験ガイドラインが
改訂されたのはご存じでしたか?
「個人又は集団における種々の状況に応じた栄養管理を実践する上で必要な知識、思考・判断力を備えているかについて評価がより一層可能となるよう、応用力試験の出題を20 題から30 題に変更することとしました。 」
管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会(参照2019年3月29日)
第34回管理栄養士国家試験からの適用となります。
この改正が何を表すのか?
それは、「応用力を求める」ということ。
論理的な思考力を求められているので、
ただただ過去問を丸暗記しただけでは
対応できないような問題・配点に変わっています。
では、どのように勉強したらよいか
詳しく見ていきましょう。
ダメな勉強法
単語を暗記する
「過去問を暗記すれば合格できるんだ!!」と、ただひたすらに単語をつめこんでいると、痛い目を見ます。
このように、単語だけ覚えてなにも理解していない状態です。
「解糖系」聞いたことある!「電子伝達系」聞いたことある!「TCA回路」聞いたことある!覚えた!!
模試で点数とれない…なんで…
こういう状況に陥っていませんか?丸暗記という言葉をうのみにして、単語だけひたすら詰めていては、点数はあがりません。
よい勉強法
〇 つながりで覚える
「過去問を丸暗記すれば合格できる」その本当の意味は、「つながりを意識しながら暗記すれば合格できる」です。
このように、点と点がつながっている状態。単語ではなく、流れとして覚えているため、「TCA回路」という単語を忘れたとしても答えを導き出すことができます。
つながりを意識するための勉強法
じゃあどう勉強すればいいの?という声があちらこちらから聞こえてきます…つながりを意識するための勉強法は、「大枠をとらえてから詳細を見ていく」
①大枠をとらえる
まずは大枠をとらえることが重要。先に流れを知っておく=先に線をつくっておく。
糖代謝を例にしましょう。まずは、糖代謝ってなんだろうなと全体を見る。
ふむふむ。糖代謝って食べ物からグルコースを作りたいんだ!というように、まずは全体像を把握します。
②詳細見ていく
続いては詳細を見ていきましょう。流れをとらえたうえで、ひとつひとつを深掘りしていきます。
糖代謝は食べ物からグルコースを作ることってわかった!「解糖系」とはどんなことをやっているのかな?「TCA回路」ってなんだろう?一個一個丁寧に見ていきます。
このように、大枠→詳細に落とし込むことで、格段に理解力がアップします。
過去問はつながりを覚えることが重要
過去問は丸暗記せずに、つながりで覚えることが重要です。
大枠をとらえる→詳細を見る
この順番でやれば、問題文がいじられても対応することができます。模試で点数が伸びないという方は、ぜひ取り入れてみてください。