国家試験対策講座

イラストでわかる管理栄養士国家試験対策!経腸栄養法

こんにちは。
おみすけです。

今回は栄養補給法のうちの経腸栄養法について詳しく説明していきます。

1. 経腸栄養法とは?

その名の通り、を使って栄養を補給する方法です。腸管を使用するため、消化管の機能を維持することができます。経静脈栄養に比べて利点が多いため、積極的に選択すべき栄養法です。
図のように、経腸栄養法の中でもさらに分類があります。

 

①経鼻経管栄養

鼻からチューブを通す方法です。鼻からチューブを入れるって痛いですよね…そのため、4週間未満という短期間しか適用できないです。

また、カテーテルの先端が胃のパターンと、十二指腸or空腸のパターンがあります。通常はカテーテルの先端を胃に留置します。しかし、誤嚥のリスクがある人は、カテーテルの先端を空腸に設置するのがベストです。

 

②経瘻孔栄養

手術や内視鏡で穴(瘻孔)をあけてカテーテルを通す方法。鼻の穴がいているのが痛くないように、瘻孔も痛くないそう。そのため、4週間以上という長期間に適応できます。

また、カテーテルの先端が胃のパターン(胃瘻孔)と、空腸のパターン(腸瘻孔)があります。誤嚥のリスクがある人は、カテーテルの先端を空腸に設置するのがベストです。
先ほどから「誤嚥のリスクがある人は、カテーテルの先端を空腸に設置する」と述べていますが、これにはちゃんとした理由があります。

高齢者に多く見られるのですが、栄養剤を下に押し流す力が弱いなどの理由で、栄養剤が逆流(嘔吐)するということがあります。自分の嘔吐物が誤って肺に入ってしまい、誤嚥性肺炎を起こしてしまうこともあるのです…これを防ぐために重要になるのが、カテーテルの先端をどこに置くのか

十二指腸と空腸の間にはトライツ靭帯というものがあり、これをこえると食べ物が逆流するリスクがかなり減るのです。つまり、トライツ靭帯をこえた空腸にカテーテルの先端を設置するのがベストということになります。

 

また、逆流を防ぐために上体を起こして栄養剤を投与することもあります!

2. 経腸栄養剤を詳しく解説

続いては経腸栄養剤について。注入する液の話です。注入する液には4種類あります。

 

 ①天然濃厚流動食

 

いわゆるミキサー食です。食品をミキサーでがーっと。そのため、

たんぱく質:たんぱく質のまま。消化されていない。
炭水化物 :でんぷんなど。消化されていない。
脂質   :トリグリセリドが多い。
その他の栄養素:十分に含まれている。

このように、栄養素は全然分解されていない状態です。そりゃミキサーで砕いただけだから、消化されているわけがない…。

 

②半消化態栄養剤

半分くらい消化されている栄養剤。そのため、

たんぱく質:たんぱく質、カゼイン。ちょっとだけ消化されている。
炭水化物 :デキストリンなど。ちょっとだけ消化されている。
脂質   :トリグリセリドはそれなりの量。中鎖脂肪酸も加わるが少量。
その他の栄養素:まあまあ含まれている。

このように、天然濃厚流動食に比べて消化が進んでいる状態です。

 

③消化態栄養剤

かなり消化されている栄養剤。そのため、

たんぱく質:アミノ酸、ぺプチドなど。かなり消化されている。
炭水化物 :デキストリンなど。ちょっとだけ消化されている。
脂質   :トリグリセリドは少量。中鎖脂肪酸も加わるが極めて少量。
その他の栄養素:あまり含まれていない。

このように、かなり消化が進んでいる状態です。消化の必要がないため、炎症性腸疾患や短腸症候群などの消化吸収障害があるときに適用されます。

 

④成分栄養剤

医薬品です。管理栄養士ではなく、薬剤師の管轄となります。

たんぱく質:アミノ酸。消化されている。
炭水化物 :デキストリンなど。ちょっとだけ消化されている。
脂質   :トリグリセリドは少量。中鎖脂肪酸も加わるが極めて少量。
その他の栄養素:不十分

完全に消化されているので消化の必要は全くありません。そのため、炎症性腸疾患や短腸症候群などの消化吸収障害があるときに適用されます。含まれている栄養素が不十分なので、点滴などで栄養を補う必要があります。


★経腸栄養剤投与のポイント

ここで経腸栄養剤を投与するときのポイントです。(4種類全部に共通!)

・投与開始時は20~30ml/時の速さで投与する。一時間で大さじ一杯分くらいって少ない!!
・7~10日かけて100~150ml/時の速さを目指す。一時間で1/2カップ分!!

投与のスピードが速すぎると、消化吸収する前にそのまま出ます。オブラートに包むのをやめると、ダイレクトにうんちに。ピーピーです。なので、最初はゆっくり投与しましょう。

また、栄養剤が冷たくてもピーピーです。私たちも冷たいもの食べると下痢になるときがあるじゃないですか…。そんなイメージを持つと分かりやすいと思います!

 

以上、腸を使った経腸栄養法。イラストを活用して覚えて頂けたらと思います!

 

https://omisuke.com/category/kokushitaisaku/

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。